ボルダリング初挑戦

日々の自堕落な生活(呑んで食って寝る)を思い返し、ちょっと運動せねばなるまい、と一念発起し、以前から少し興味があったボルダリングをしてきました。

球を取ろうとすれば手からすり抜け、泳ごうとすれば足が攣る、根っからの運動音痴の僕ですが、壁登るくらいなら子供のころブロック塀でやってたしどうにかなるやろ、と思っての選択。

我ながら、考えがないというか油断しすぎでしょその発想……。

 

ネットで調べたところ、我が家の近くにボルダリングジムがあることがわかり、早速行ってみました。

まずは受付。開店15分後くらいに到着しましたが、既に7~8人列を作っている状態で、僕が並んだあとにも後ろにどんどん列ができる。

結構人気なのね、ボルダリング……。

しかも、よく見ると、並んでるのはだいたいお友達連れ、カップル、家族……

 

初心者の男1人、形見狭えええええ!!!

 

とはいえ、引き返すわけにもいかず、受付を済ませ、スタートアップ講習を受けます。

まずはシューズ選び。ボルダリングは爪先を壁の石(ホールド)に引っかけて力を込めるので、日用の靴と比べてかなりキツい靴を履きます。

店員さんに差し出された靴を履いてみると、確かにキツい。

どのくらいキツいかというと、伸ばしっぱなしの足の指の爪が隣の指に食い込むくらいキツい。

 

教訓1:ボルダリングするときは絶対に爪を切る。

 

足の痛みに耐えながら準備運動をして、店員さんから注意事項を聞きます。

店員「壁1面に対して、1人ずつ登るようにお願いします。順番ではないので、お互い譲り合って使ってください」

なるほどなるほど、譲り合いね。

お友達同士とカップルと家族連れがたくさん……まあ適宜避けつつ登りましょうか……

あっ、なんか初心者向けのこの壁はお友達同士がお使いに……隣の壁はカップルさんが……お子さんなんか早く登りたくて駄々こねていらっしゃる……2階にも壁あるらしいし行ってみるか……えっ、なにこれ壁が反ってるんですけど……無理無理……

結果、1時間ぼーっと突っ立って様子見してるだけ。

コミュ障のソリストはね、譲ることにだけは一級なのよ……

 

教訓2:ボルダリングは空いている時間帯を狙え。

 

しかし、様子見している間にもどんどこ客は増えます。家族連れが1組、2組、カップルも増えやがる。

このままでは「ボルダリングしてきた(ボルダリングしたとは言ってない)」状態になってしまう! これはまずいですよ!

そんなこんなで、難しめの壁が空いたところにすかさず飛びつき、いざ挑戦。

 

ボルダリング用の壁には、一面にカラフルな石が埋め込まれており、それぞれの石には番号が振られた各色のテープが貼られています。例えば、ピンクの8、とか。

それが、壁の上方までいくつかの石に貼られており、登る人は、同じ色同じ番号のテープが貼られた石のみ掴んで登っていく、というのがボルダリングの基本ルール。

スタートとゴールには印がついており、ゴールの石に両手でしがみつき、姿勢を安定させられたらおしまい、という簡単な競技です。

 

初挑戦。難しめの壁に挑戦した僕は、いくつか違う色違う番号の石に触れながらも、なんとかゴールにたどり着くことができました。

感想。

 

腕パンパン。

1回登っただけで前腕がほぼイキかけました

あと指。必死に石を掴んでいたからか、関節が痛い。

 

だってあなた、右手で次の石を掴むためには、左手だけで身体支えなきゃいけないのよ……!

指も腕もやられるでしょうよ……!

 

これは、2度はないぞ……もう登れない……!

と初回から泣き言を言いつつ、それからも6~7回挑戦してみました。

1回登れたコースも、2度目からはもう腕で身体の重みを支えることができず、遂に最後まで登りきることができず。

腕パンパンでぜいぜい言っている僕の横で、僕よりはるかに細くてしゅっとした女性が、僕が登れないコースをひょいひょい身軽に登っていくので、「すげえ……」と変なため息出ちゃったりしました。

 

腕の筋肉が限界を迎え、これ以上身体が支えられなくなったタイミングで、最後に簡単なコースをちょこっと登ってみて、初ボルダリングは終了。

まだまだいけるやん、という気持ちと、筋肉なさすぎて絶望する気持ちがないまぜになった、良い1日でした。

3時間くらいはジムにいたのかな。結構楽しかったです。

「登る」ことに集中するので、思ったより楽しく腕の筋肉を使えた感覚です。

譲り合いで時間結構無駄にしちゃった感はあるので、今度は人が少ない時間帯を狙って行ってみたいと思います(平日の夜とか空いてないかしら)。

生まれてこのかた、運動を親の敵と思って過ごしてきましたが、もしかすると初めて、運動が趣味になるかもしれません。

近いし、また行こうっと!